京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

HOME > diary > 01 > 0726
 Diary 2001・7月26日(THU.)

ネコぴょん

 ヤマネくんとタケダくんとトモコと私の 4 人で、「デンジャラス ZOO !! ネコぴょん」に行く。ここは天下一品が経営していた「江戸裁判所」というライブハウス? の後に出来たところで、少し前から河原町界隈の話題をかっさらっている。

 そもそも河原町通りで動物園というのが変だし、うたい文句が「野生動物が放飼い! 超危険で楽しい動物園です!!」、さらに店頭には檻があって、世界最大のネズミ・カピパラというのを見ることが出来るのだが、このカピパラの目がつぶらで、狭い檻に閉じこめられて河原町通りを行き交う人々の目にさらされているのが、なんともいえず陰惨なものを感じさせるのだ。大人 500 円、子供 300 円という値段もまた陰惨な感を深める。今日はさらに店の前の道路に大きなコウモリのはいった檻も出してあり、かなりヤバイ感じ。さっそく、入ってみる。

 臭い。覚悟はしていたが、臭い。どうやら内装は「江戸裁判所」のままで、そこに動物の入った檻を積み上げただけらしく、壁にはシングルレコードが一面に貼ってある。それもダイナマイツやハプニングス・フォー、ライオンズなど、かなりレアなものが貼ってあり、気になって仕方がない。壁をチラチラ見ながら店内をまわる。

 確かに珍獣がたくさん居る。そして放し飼いにされている。イグアナなんか、一匹檻の外に出ていた。そして隣の檻に入っているプレーリードッグと闘っている。大丈夫か? もちろん、危険な動物はガラスケースに入っているのだが、毒蜘蛛タランチュラの入っているガラスケースにはひびが入っていて、スリルも満点。だ、大丈夫か? そしてオオカミはちゃんと首輪をつけているのだが、ストレス故かせわしなくウロウロしている。触る事も出来るのだが、ちょっと怖い。他の動物達も一様にストレスをためているのか、ぐったりと寝ているか、山羊のように身体を地面にこすりつけているか、ぞう亀のように隅っこで動かなくなっているかだ。だ、だいじょうぶなのかー! とにかく無茶苦茶だ。

 せまい檻や箱の中に、グチャっと動物を入れすぎている。空気は淀んでいる。店は汚れている。2 階が「ネコぴょんコーナー」で、世界のネコと遊ぶことが出来るという触れ込みなのだが、そして確かにネコが放し飼いにされているのだけれど、前の店の内装そのままで、カウンターとかがある所に、ネコがぐったり寝ていたりするのだ。お姉さんが一人、無心にネコと戯れていたけれども、失礼ながらその情景もかなり怖かった。

 なんなのだろう、これは。現代の見せ物小屋か? ツチノコもいたし。確実に言えるのは、この店は長続きしないだろう、という事。また、店の方も長続きさせるつもりはないだろう。サッと荒稼ぎして、他の場所に移動するのではないだろうか。分かりませんが。だから、興味のある方は、急いで行った方がいい。いや、一見の価値はありますよ。

 その後、ウスイくんが作ったカフェ「みつば」に行く。ウスイくんは、GS のイベントを主催していたりした子で、昔からちょっと知っている。バイトをしているサクライくんも、昔からの GS 仲間で、彼はよくオパールにも来てくれる。想像通り、60 年代テイストの店で、なかなかよく頑張っている。若い子はパワーがあるねえ。御幸町通り御池上がる、と場所がちょっと分かりにくいが、いい店なので、興味のある方は、こちらもどうぞ。

 新風館の「胡同マンダリン」で、ヤマネくんの誕生日を祝う。飲んで食って、閉店過ぎまで。一日、よく遊びました。

小川顕太郎 Original:2001-Jul-28;