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 Diary 2001・7月17日(TUE.)

和時計

 今月号の「芸術新潮」は、江戸時代のからくり製作から連綿と続く日本の技術の素晴らしさ、を特集している。こういうのを読むと、愛国心が鼓舞されますね。

 例えば、アジアの国で鉄砲と時計を自作できたのは日本だけなのだけれど、日本は単に西洋の模倣に終わらず、和時計という西洋の時計を上回るものを作ってしまったのだ。和時計とはどういうものかというと、要するに不定時時計。昔はどこの国だって、夜明けから日暮れまでを昼間とし、残りを夜として、それぞれを何等分かするという不定時だった。つまり昼と夜では 1 時間の長さが違うし、季節によって 1 時間の長さが違う。その方が、体内時計との関係からいっても、生きやすいんだね。

 ところが 1 日を 24 に等分する定時時計が出来たおかげで(?)、人々は生活習慣を変えなければならなくなった。おかげで体内時計と生活時間がずれて、常に少しの無理をして生きていかねばならなくなったのだが、江戸時代の日本人は、不定時時計を作り上げて、自分達の生き方を守ったのだ。偉い! 1 時間の長さが変わっていく時計を作るなんて、かなりの高度技術だと思うのだけれど、我々の祖先はそれをやったんだね。世界でも日本だけらしい。だから現在でも、時計コレクターの間では、和時計の人気は異常に高いとか。素晴らしい。でも、定時時計を拒否したおかげで、近代化が遅れ、黒船以降の日本の苦難の歴史が始まる、ともいえるんだけれどね。ははは、難しいもんですね。

 その他にも、愛国心を刺激される素晴らしい日本の技術が満載。興味のある方は、まだ売っているので、本屋でもとめるなりなんなりして下さい。日本人なら必読。写真もいい。あ、ちなみにオパールにも置いてあるので、立ち寄って珈琲でも飲みながら、読んでもらっても全く構わないです。お待ちしております。(なんだオチはそこか!)

小川顕太郎 Original:2001-Jul-19;