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 Diary 2001・7月14日(SAT.)

さまざまな勘違い

 ババさんと、構造改革が行われたらどれぐらいの「痛み」に我々は耐えなければならないのか? といった話をしていると、それを横で聞いていたオイシンが、「ええ!? 構造改革って、僕らにも関係あるんですか?」と驚いたように問うてきた。

 こちらが驚いて、「あたりまえやん、オイシンみたいな派遣社員は不況がすすめば真っ先に切られるんやで。そのための派遣社員なんだから。それに確かオイシンの実家は中小企業だったと思うけど、まず中小企業が大量に潰される。だいいち、税金があがるんだから、それだけでも困るだろうが。いったい構造改革って、どんな事やと思ってたんや?」と逆に問い返せば、「いやー、金持ちや官僚の連中が困るんだとばかり思ってましたよー」と答える。なんじゃそりゃ?

 そりゃ金持ちや官僚の人達も困るだろうが、それ以外、はっきり言えば中流以下の人達にもっとも打撃が大きいのは常識だろう。金持ちの人達が、収入が減ったから贅沢はしばらく我慢しよう、と思っている一方で、家を失ったり、明日食べるものにも困るような人達が大量に出る訳だから。それが、「痛みに耐える」って事だろう? 「そうか! 騙されていた!!」とオイシンは叫ぶが、別に誰も騙していないって。オイシンが勝手に勘違いしていただけ。「でも、オイシン程度の理解で、小泉を支持している人達って、案外多いと思いますよ」とババさん。そうなのかなあ。もしそうとしたら、恐ろしすぎます。

 小泉首相と言えば、はっさくさんが「でも、小泉首相に人気が集まって、政治に興味を持つ人が増えたのは、いいことですよね」と言う。うーん、それは違うんじゃないか。

 彼等は小泉首相や田中真紀子本人に興味があるだけで、政治になんてちっとも興味はないだろう。そういった連中が、1 票を持って、大量に政治に参加するんだから、もう日本も末期症状。絵に描いたような衆愚政治ですね。

 そういえば、私の母親もはっさくさんと同じ事を言っていた。こういう勘違いも案外多いのかもしれない。恐い。

 街中に浴衣姿の人が溢れていました。しかし…年々浴衣姿が醜くなっていくと思うのは私だけでしょうか。あのコギャル仕様の丈の短い浴衣は論外としても、浴衣自体が酷く安っぽいし、だいいち着方がだらしない! …なんだか、自分が頑固親父になった気分です。ガク。

小川顕太郎 Original:2001-Jul-9;