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 Diary 2001・7月12日(THU.)

もうすぐ選挙

 もうすぐ参議院選挙ですね。実を言うと、私は選挙に行ったことがないし、今回も行くつもりはないんですが、日記のネタがないので、ちょっと選挙について考えてみようと思います。

 まあ、普通に考えれば、私が票を投じるところは自民党しかないですよね。憲法改正は昔から主張している事だし、構造改革もいちおう支持していますから。でも、最近の小泉人気は、ちょっと気になるんですよねえ。もう衆愚政治の臭いがプンプンして、ヤバい感じでしょう。構造改革っていうのは、やっぱ恐いんですね。いったん社会がグチャグチャになる事ですから。私は昔から政治的には保守主義なんですが、保守主義というのは、革命みたいな急激な変革を拒否し、少しづつ改革を進めていく主義のことなんですね。現状維持、という事ではない。これは政治学の基本ですが、どうも勘違いしている人が多いようで、私が「保守主義」とかいうと、「でもやっぱ悪い所は変えていかなきゃダメでしょう」なんぞと、頓珍漢な反論をする人がいます。再度言いますが、保守主義というのは「伝統や今現在の社会秩序を尊重しながら、ゆっくりと改革を進めていくこと」です。だから、今の小泉人気は恐いんですねえ。

 熱に浮かされたような人々の人気に支えられて、急激な構造改革をすすめると、本当に社会がグチャグチャになる危険があります。まあ、少々社会が揺らいでも平気な金持ちと、失うものがあらかじめない血気盛んな若者は、それでもいいんでしょうが、私のように多額の借金を抱えて商売をしている人間は、ちょっと困ります。構造改革をした場合の、庶民が耐えねばならない「痛み」とはどれぐらいか? というのは、様々なところが出していますが、シビアなもので、失業率が二倍になり、勤め人の給料が 3 分の 2 から半分くらいになる、というものです。う〜ん、もしオパールの来客数が、現在の半分に減ったら、確実に潰れますな。そして借金だけが残る…。

 それは困りますねえ。小泉は威勢だけはいいが、人の痛みに恐ろしく鈍感な田中真紀子を抜擢するなど、どうも他人・弱者に対する配慮に欠けるのではないか? そのぶん、無神経に無茶な改革をする恐れがある。まあ、分からないですけどね。今のところ、口先ばっかりで、何もやっていないようですから…。

 うーん、じゃあ、どうしようか。同じ改革推進派の、民主党にでもいれますか。鳩山由紀夫はナショナリストみたいだし。うそ。やはり今回も選挙にはいきません。

小川顕太郎 Original:2001-Jul-14;