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 Diary 2001・7月10日(TUE.)

警察ってやつは

 ショウヘイくんとトモコと私の三人で、店が終わって三条商店街を歩いて帰っていると、道にカード類が散乱しているのに出くわしました。近くに空になったカードケースも落ちていたので、これは誰かに拾われるか盗られるかして、中身をあらためられて捨てられたのでは、と推測し、さてどうしようかと一瞬思案にくれました。むろん警察に届けるのが筋なのでしょうが、警察というのはどうにも態度の悪い人が多く、こういった場合に逆に疑われたり、無礼な態度をとられたりして、不快な思いをすることが往々にしてあるので、そのまま放って帰るのが一番賢明かとも思われたからです。しかし、キャッシュカードなども何枚かあるようだし、三条大宮の派出所のすぐ側だったことから、とりあえず届けることにしました。

 三条大宮の派出所は無人であり、電話が置いてあって、その受話器をとればすぐに他所の派出所に通じるようになっています。いちおうトモコが受話器をとって、カード類を拾った旨を伝え、お礼などはいらないからこのまま帰りたい、と言ったのですが、すぐに行くから待っていてくれ、と言われ、仕方なく待つことにしました。四条大宮の派出所からやってくるので、すぐのはずなのですが、なかなか来ない。やっと遠くから二つの自転車の電燈が近付いてきたのですが、ずいぶんノロノロとしています。そりゃあ、今は暑いので急ぐとしんどいかもしれないし、警察の人間は自転車を飛ばしたらいけないのかもしれませんが、人を待たせているんだから、もうちょと急げよ、と少しムッとしました。しかし、こんなのは序の口でした。

 どちらも眼鏡をかけた、背の高い人と低い人のコンビだったのですが、低い方が「あ、電話をくれた…」と言うので、トモコが「はい、そうです」と言って軽く頭を下げようとすると、ちょうどトモコは派出所の入り口付近に立っていたのですが、背の高い方が無言でトモコを押し退け、派出所に入ってクーラーの電源をいれ、ドカっと椅子に座って、机の上に置いてあったカード類をチェックしはじめました。どこやらに電話をかけ、「はいー、取得物ー、名前は…」などとしばらくやりあってから、最初に我々に向かって言った言葉が、「これ、現金が入っていなくてカードばっかりだから、礼金は貰えないから、分かった?」‥‥。

 いったいなんなんだ! 無礼にも程がある、っていうやつだな。こちらは善意で落とし物を届けているのに、何か勘違いしていないか。ほんとうに、警察官っていうのは、躾がなっていない奴が多いよ。だから落とし物とか届けるの嫌だったんだ。そういえば、落とし物を届けたら、警察官がそれをネコババして、届けた人に濡れ衣を着せたという、とんでもない事件があったな。もう絶対に落とし物は警察に届けないぞ! と強く思ってしまったのでした。

「ここに住所と名前、それから今日の日付けを書いて」と言われたので、「これは必ずやらなければならない事なんですか」とトモコが睨むと、「ああ、じゃあ、いい、いい。別に、いいよ」と言われ、我々は派出所を出ました。あああ、むかつく!!

小川顕太郎 Original:2001-Jul-12;