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 Diary 2001・7月1日(SUN.)

京都市内での争い

 ヤマネくんが「伏見は昭和初期までは京都なんかよりずっと力もあって栄えていたんですよ! 日本初の銀座は伏見だし、日本初の市電も伏見なんですよ! 嫌がる伏見を京都がムリヤリ合併して、活力を奪ったんだ!!」と、熱烈に語る。一緒に帰ろうと先にエレベーターに乗り込んでいたタケダくんが、「あの…」と話しかけると、「先に下りといて!」と一蹴する。

 碁盤の目の中に住む生っ粋の京都人であるショウヘイくんと、伏見区に住むヤマネくんの争いは、大学時代からずっと続いているものらしい。「伏見にある商店街は京都一素晴らしいんですが、こいつが改造したんですよ!」とショウヘイくんを指差し、「別にオレは手伝いをしていただけや」とヤマネくんに返す。どうやら京都にある商店街は、京都工芸繊維大学の教授の人達が担当で保護・開発などを行っているようで、ショウヘイくんの担当教官が、伏見の商店街の担当だったようだ。

 このように、いっけん京都 VS 伏見のようだが、「でもボクはいちおう中京区うまれですから」とさりげなく付け加えるヤマネくんを見ていると、そうそう単純でもなさそうだ。

「なるほど、要するに伏見と京都は対等だと」と、私が下で待っているであろうタケダくんの事に気を使ってまとめにはいると、「ていうか、山科なんかとは全く違うということです!」とヤマネくんが力みかえる。すると今までヤマネくんと対立していたはずのショウヘイくんも「そうそう、山科なんて、ずううーっと下の位置付けですからね」と言って、地下深くを指差した。恐ろしい。「よそさん」から見れば分からないが、京都の中では激しいランク付けと争いがあるようだ。

 とうとう 7 月に突入。頑張らなくては。

小川顕太郎 Original:2001-Jul-2;