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 Diary 2001・1月4日(THU.)

ヘレンド

 朝方、寝る前にビデオで『夕陽のガンマン』を観る。これはマツヤマさんの影響で、今年はマカロニウエスタンの年にしようと考えての事だったが、いざ観ると、すでに昔テレビで観ていた事を思い出す。が、昔はそれほどに思わなかったのに、今回改めて観てみて、その面白さが分かった。極度に様式化された世界が、笑いとスレスレのカッコヨサをもたらす。クラウス・キンスキー最高! と、トモコとともに騒いで寝床につく。

 夕方に起きて、近所の武信稲荷に初詣をし、烏丸大丸に「ヘレンド展」を見に行く。ヘレンドは、私もトモコも大好きな磁器ブランドで、何年か前に催された時も行ったが、今回も見逃さないように駆けつけた。

 ヘレンドで有名なのは何といってもシノワズリーシリーズ。これはヘレンドが台頭してきたのがちょうど、ヨーロッパにシノワズリー・ジャポニズムの嵐が吹き荒れた 19 世紀だからだと思うのだが、それはともかく私はシノワズリーが大好きで、イギリスに行ったときもシノワズリー狂いのジョージ快楽王がブライトンにぶったてたロイヤルパビリオンを見に行き、その支那・中近東・日本風の様式がゴチャゴチャにチャンポンされた奇怪な世界に驚喜したものだ。で、今回の展覧会でも多くのシノワズリーシリーズが出されていたので、大満足する。

 会場を出た所で、ヘレンドの商品を売っていた。欲しいのだが、なにしろ高い。シノワズリーシリーズの湯飲みセットが特別価格で出ていたのだけれど、5 個セットで 45 万円。こりゃあかん。他にも、今回の展覧会に出されていた磁器のレプリカを特別注文にて受け付けていたが、コーヒーセット 250 万円。注文してから 1 年後のお届け。ううん、誰かあんな所で注文する人っているのだろうか? まあ、いい企画だとは思いますが。

 オイシンから、店に行って仕込みをしておくと聞いていたので、店に寄る。するとショウヘイくんも来ていて、キッチンに入る所の扉を塗り直していた。明日から仕事だ。結局、この正月も何も出来なかった。それどころか、なんだか気のせいかもしれないが、寒気がする。喉は朝から痛かったのだけれど、頭も痛くなってきた。これは一体……。

小川顕太郎 Original:2001-Jan-6;