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 Diary 2001・2月24日(SAT.)

アラビアのロレンス
完全版

 京都駅ビル劇場シアター 1200 に「アラビアのロレンス完全版」を観にいく。デビッド・リーン監督作品、1962 年のイギリス映画、休憩を挟んで 4 時間近い大作だ。真っ暗な画面に、延々とテーマ曲がかぶさるところから映画は始まる。そしてこの序曲が終わり、上から撮られたバイクが映り、ピーター・オトゥール演じるロレンスがしばし手入れをした後、バイクにまたがり走り出す。ひたすらスピードをあげ、田舎道を疾走するロレンス。あまりの暴走ぶりに、いささかの緊張が観客に強いられたころ、案の定前方に自転車が現れ、よけ損なったロレンスは大きく道をはずれバイクごと投げ出され、死ぬ。ここで映画は終わリ。

 というのは嘘で、ロレンスが死んだところから物語は始動する。すべては映画そのものがする回想のなかで、幻想のアラビアが展開される。エキゾチックなカイロの街並、美しい衣装を纏ったアラブの遊牧民、雄大な砂漠、そこで繰り広げられる戦闘の数々。ピクチャレスクな画面とオリエンタルな情緒。まさに大画面で観るにふさわしい、古き良き大作名画。堪能しました。

 私が意外に思ったのは、ロレンスがちっとも英雄として描かれていなくて、とんでもない奴、どちらかというとダメな奴として描かれていたこと。ふうん、そういう映画だったのか。ババさんいわく「この映画には、所謂ロレンス伝説を解体する、という意図もあったみたいですよ」。この会話が交わされたのは、映画終了後、ババさんとミツギちゃんとトモコと私の 4 人で行った駅ビルの料理屋、日本人の店員がイタリア語を叫びまくる謎の店「伊太利亜市場」でのこと。で、ババさんはどうでした?

「いや、最高だったね。なんといってもあれだけのものを、まったく特撮なしで撮っているのがいい。いまでは絶対に撮れない映画でしょう。それとロレンスの気狂いぶりがよかった。まえに観た時には分からなかったな、あんなに気狂いとは。」

「確かにあんな奴に引っ掻きまわされたアラブの人達が可哀想ですよねえ。誇大妄想と鬱を併発しているかんじ。躁鬱病だったのかな。」

「わたし、ここで忌野清志郎のライブをみたことがある。あれ、トモコさん、どうしたんですか?」

「ポーも連れてきたら良かった…」

 なかなかおいしかったが、さっぱり訳の分からないイタリア語を、やけくそとしか思えない大声で浴びせかけられ、送りだされる。いったいなんなんだ!

参考リンク:「アラビアのロレンスを探して

小川顕太郎 Original:2001-Feb-26;