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 Diary 2001・12月28日(FRI.)

今年1年を
振り返る

 今年も、また、例年のごとく、バタバタとしているうちに過ぎ去っていきました。店をやっている立場からいうと、今年ははじめて「不況」という言葉が身にしみました。もちろん、日本経済はここ 10 年ほど不況なんですが、実感として、はじめて「ああ、不況なのかなあ」と感じたのです。なんとなく、みんなの財布の紐が、そこはかとなく締まり気味のような。

 私自身も、今年は服をほとんど買わなかった。うーん、お金がない感じだ。映画も、リバイバル上映を合わせて、せいぜい 30 本くらい(ババさんの 10 分の 1)。本も、まあ、読んだのは 50 冊ぐらいか(日垣隆の 24 分の 1)。レコードも、買う量がガクンと減り、代わりに中古の安い CD を漁った(おかげでヒップホップ熱がかなり再燃。今日などオパールでは一日中ヒップホップが鳴り響いていた)

 その他のエポックは、やはり「書」を始めたことか。これは、後付ながら色々と考えてみると、案外に大きな意味を持っている。まず、大アジア主義(右翼の正統)を選択した事になる。次に、戦争戦争と言い募る馬鹿どもに背を向ける、文人主義を選択した事にもなる訳だ。現在のきな臭い世界情勢から見ると、これはなかなかに大きな意味を持っているのではないか?

 世界的な意味での今年のエポックは、なんといっても 9 月 11 日の米中枢同時多発テロ事件と、それに続くアフガン戦争だろう。さらに、日本的には、12 月 22 日の北朝鮮の不審船撃沈事件だろう。これはどういう事かというと、アメリカが、自らの経済危機を脱するために戦争を起こしている、アジア人を生け贄にして、自らの安泰を計っている、という事だ。アメリカの、アフガンの次の目標は、「テロ支援国家」「ならず者国家」と名指されている北朝鮮か、イランか。はたまた中国か。どうにせよ、アジアだ。そしてアメリカの属国たる日本は、そのアメリカの戦略の手先となって、アジア人同士の闘いに突っ込まされる、と。アメリカ人の経済を立て直すためにね。なんだか、アフガンの戦争みたいですね。タリバン対北部同盟とか。

 だからこそ、大アジア主義でアジア人同士仲良くして、文人を気取って終日書をこねくりまわしたりして、外の嵐には馬耳東風、てな感じで来年はいこうと思っています。もちろん、珈琲(あるいは茶)とソウルミュージックは必須。

 今年 1 年を振り返ってみましたー。

小川顕太郎 Original:2001-Dec-29;