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 Diary 2001・12月20日(THU.)

忘年会

 梅田の居酒屋「佳容」にて、オパールの忘年会を行う。なぜ場所がここになったのか? それは…鯨を食うためである。もちろん、本当は鯨専門店に行って、ありとあらゆる鯨料理を食い尽くしたかった。が、鯨専門店は高い。色々と電話をかけたりして調べたのだが、どこでも一人につき 1 万円以上はする。これはダメか、と思ったのだが、我々は、というかトモコは諦めなかった。今度ははりはり鍋を安くで出している普通の居酒屋さんを探しだし、そこに「『はりはり』が出来るんなら、他の鯨料理も特別に出来ませんかー」と聞いて廻ったのだ。その結果として決まったのが、この「佳容」。我々は予約のとれた 21 時より 10 分程早く、店に着いた。

こぢんまりした店構えながら、なかなか良い雰囲気の店だ。けっこう私好みかも。料 理もおいしい。これは、当たりか。で、鯨料理はどうだったのか。

「う、うまい! うますぎる! やはりこんなもの食べた事ない! ああ、なんで岐阜に生まれてしまったんや…」と、鯨の刺身を食べながらオイシンが言う。

「やはり狂牛病騒ぎの起こっている今こそ、鯨を食べよう運動を進める好機だと思うんですけどねー。石頭のアメリカにも、捕鯨を認めさせるチャンスじゃないかなあ。ところで、こんなのが給食に出てましたよね」と、鯨の竜田揚げを頬張りながらワダくん。

「ええー!! こんな旨いものを給食で食べていたんですかー!! ゆ、ゆるせん!!」と、目を血走らせながらオイシン。ここで「はりはり鍋」が出る。

 実は「はりはり鍋」はショウヘイくんのトラウマ料理なのだ。ショウヘイくんは小さい頃、世に「はりはり鍋」という料理があるのを知らず、鍋に水菜と鯨肉を入れて煮るなんて「酷い」食べ方をしているのは、世界広しとはいえ自分の家ぐらいだろう、それは自分の家が貧乏だからだ! と、深く屈辱を味わいながら食べていたのだ。だから「はりはり鍋」を食べても、貧乏と屈辱の味しかしない、という。しかるに大人になって、誤解も解けた現在、食べ直してみた感想は?

「……印象はあんまり変わらないですね。」

 ……まあ、とにかく無事に、大いなる満足の下に(?)、忘年会は終了した。

 来年は…犬鍋(ポンシンタン)か?

小川顕太郎 Original:2001-Dec-22;