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 Diary 2001・12月14日(FRI.)

本贈呈

 二玄社から石川九楊の新著『誰も文字など書いてはいない(二玄社) が贈られてくる。中に同封された手紙によると、私がこの日記上で拙くも石川九楊について触れたのを目にして、わざわざ贈ってきてくれたらしい。思わず恐縮する。

 この新著は昨年末に完結した『書の宇宙』全二四巻・石川九楊編(二玄社)への導入、さらには「書」という宇宙そのものへの水先案内を意図して、書と書の歴史のアウトラインをザッとまとめたものだ。私が石川九楊を読んでいると、テラダさんにからかわれたりするけれど、実際私が書の世界に踏み込むにあたって、石川九楊の文章の成した役割は大きい。書に興味はあるが全く書に関して素人の人間に対して、書の魅力を語る力は、かなりのものだと思う。故にこの本は、まだ読んでいないけれど、お薦め。値段も 1000 円+税とリーズナブルだし、小冊子なので読むのも楽そうだ。こういう小さなきっかけから、豊饒な、あまりに豊饒な書の世界に踏み込むと、あとはもう…凄いです。私も目眩がしています。

 VB さん来店。「東京で水木しげるを見ましたが、片手なのにもの凄い勢いで自転車に乗っていて、びっくりしました」との事。アメリカのバーガーキングで貰える、シンプソンズに出てくるユダヤ人の人形を、カウンターの上に設置して帰っていった。

 ノガミくん来店。「久しぶりやなあ、社長。もう、ボロボロやわオレ。……あ、これは日記に書かんといてやー。10 年後に探偵事務所せえへん?」と言って帰る。

 マツヤマさん来店。最近のお気に入り、と言って、スモーキー・ロビンソン & ミラクルズの『IF YOU CAN WAIT』の 7 インチを見せてくれる。「でも本当はその裏がお気に入りなんだよねー」と言う。裏は『WHEN THE WORDS FROM YOUR HEART GET CAUGHT UP IN YOUR THROAT』。店でかけて聴く。

 チームポーのはっさくさん来店。って、もうしつこいですね。トモコと変態話で盛り上がる。…・なんか、誤解を受けそうな感じだなあ。

 イチカワさん来店。私がお茶碗を落として割ったのを、ジッとみつめており、私を手招きして傍に呼んで、耳元で「やりやがったな」と囁く。……はあ。

 他にも、アキラ 28 、マキさん、ベッチ、ババさん…・と、週末らしい週末でした。

小川顕太郎 Original:2001-Dec-9;