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 Diary 2001・8月28日(TUE.)

思想信条の
違いを越えて

 オオヤさんがやってきて「ボクとケンタロウくんは、思想的な立場が相反するのに、よく仲良く話ができるねー、って言われたよ」と言う。むむう、なるほど。

 確かにオオヤさんは思想的に左翼だろうし、私は右翼、といっても差し支えない。このような我々が仲良くしているのをみると、不思議に思う人が出てくるのも分からないでもない。が、まあなんというか、私は思想信条の違いというのは、人付き合いにおいて、それほど重要ではないと考えている。結局は人間の問題だ。同じ思想的立場でも、話ができない奴とは話ができないし、違う立場の人間でも、人間的に惹かれる人はいくらでも居る。それに、思想信条が違う人間と喋ることは、かえって立場を同じくする人間と喋るより、面白いことが多い。自らの考えが相対化されるし、意外な視点・考え方に茫然と感動する事もある。

 私が京都に来てびっくりした事のひとつに、共産党の支持者が多いという事だ。いや、京都は共産党が強いという事は知識としては知っていたが、自分と同じような若者達(?)が、ごく普通に共産党を支持している例をたくさん見せつけられて、実感として吃驚してしまったのだ。実を言うと、京都に来るまで私は、共産党を支持しているような奴はバカだと偏見を持っていたのだが、その偏見は完全に消し飛んだ。そして自らの不明を深く恥じたのであった。

 ついこの間など、カウンターで私とマツヤマさんが熱く右翼談義を交わしている横のテーブルで、いかにも左翼といった人達がなにやら話し込んでいた。まー、つまり、オパールは思想信条を越えて人々が集まる店ということで、よろしくお願いします。

小川顕太郎 Original:2001-Aug-29;