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 Diary 2001・8月15日(WED.)

ハワイ・マレー沖海戦/
日本誕生

 みなみ会館に『東宝特撮映画大会 2001』中の B プログラム、『ハワイ・マレー沖海戦』(山本嘉次郎監督・1942 年)『日本誕生』(稲垣浩・1959 年)を観に行く。

 まずは『ハワイ・マレー沖海戦』。これは真珠湾攻撃 1 周年を記念して作られた戦意高揚映画だ。戦意高揚映画といえば、まさに戦意を高揚するために、軍部あたりに無理矢理作らされているイメージがあって、つまらないものなんじゃないか、と勝手に思いこんでいたのだが、そのような私の浅はかな思いこみを吹っ飛ばすに十分な傑作。いや、ほんとにこれほど面白く、質の高い映画は、現在の邦画にもそうそうないんじゃないか?

 この映画は、一般的には後半部の真珠湾攻撃シーンが、後の特撮映画に与えた影響大ということで話題になっている。確かになかなかの迫力で、円谷英二の初期の傑作ワークと言われるのも分からないではない。しかし、個人的には、なんといってもこの映画の素晴らしさは前半部だ。主人公の少年が、予科練に入り、厳しい訓練に耐えて一人前の軍人になっていく様が、美しい映像を間に挟みながら、テンポよく描かれていく。

 やればできる・できないのは頑張りが足りないからだ、の精神主義や、国や天皇のために命を捧げる犠牲精神が強調されるが、それが全く嫌みでなく、適切に、合理的、魅力的に描かれている。精神主義や犠牲精神は、日本軍国主義の恥部・暗黒部のように言われ、戦後は一貫して否定されてきたが、そのことのツケが様々な形で問われている現在、まさに精神主義・犠牲精神の良質な部分を描いたこの映画は、日本全国民必見ではないか。とにかく必見! 必見! 必見! って、今日で終わりなのでしたー。

 一方の『日本誕生』は、東宝の 1000 本制作記念映画。日本神話の世界を三船敏郎主演で雄大に描く 3 時間に及ぶ大作‥‥。ノーコメント。貴重な 3 時間を無駄にされた怒りと虚しさが残った、とだけ付け加えておきます。

小川顕太郎 Original:2001-Aug-16;