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 Diary 2001・8月3日(FRI.)

プロパガンダ

 ババさんが「『ドクタードリトル 2』は、かなり民主党のプロパガンダ映画で、おかしかったですよ」と言う。動物達が団結して、ストなんかしたりしながら、森を開発する人たちに闘いを挑む。それを助けるのが黒人のエディー・マーフィー、という映画らしい。なるほど! 分かりやすいですね。

 私はハリウッド映画は全てプロパガンダだと考えていて、周りの人から気違い扱いされているけれども、そうそう奇矯な説でもないんですよ、ハリウッド映画=プロパガンダというのは。これには尤もな理由がある。ハリウッド映画というのは、基本的に娯楽作品ではないですか。で、娯楽作品というのは、世界観がシンプルでハッキリしている方が、売れるんですね。勧善懲悪、というやつです。つまり悪の側と善の側をはっきり分ける。故に、プロパガンダ映画になりやすいのです。プロパガンダ映画というのは、敵を攻撃して味方を持ち上げるために撮られる映画のことですから。

 さらに、ハリウッドの映画製作者達というのは、そこらへんに非常に自覚的です。だから気をつけていないと、知らず知らずのうちに、洗脳されてしまいます。これはとても怖い。が、そこらへんの事に気をつけて、妄想かもしれないが、隠された真の意図を読み解く。という遊びは、なかなかに面白かったりして、私はババさんなんかに遊んで貰っている訳です。

 しかし、いくらハリウッドが凄いといったって、失敗作・愚作も大量に作っています。で、どうやらこの間の『パール・ハーバー』は失敗作だったようで、アメリカでも人気はガタ落ちらしく、とりあえずそれは良かった。なんでも兵藤二十八によれば、北軍も南軍も仲良く団結してナチスと闘おう! というルーズベルトのプロパガンダ映画、『風とともに去りぬ』に並ぶ映画を目指していたらしいんですから。

 とはいえ、良かったとばかりも言っていられません。日本もなんとかして、良質のプロパガンダ映画を作れないものですかねえ。もう、やばいですよ。これも兵藤二十八が言っているのですが、そのうちアメリカが昭和天皇を誹謗する映画を作るのは必至だそうです。それはマジにやばいでしょう。せめてその時に昭和天皇の名誉を守れるよう、歴史教育を徹底するとかなんとか。ま、無理でしょうねー。

 ひたすら暑さが続きます。

小川顕太郎 Original:2001-Aug-5;