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 Diary 2000・9月18日(MON.)

運転免許証更新

 京都市伏見区羽束師古川町 647 の運転免許試験場(別館)に、運転免許証の更新に行く。申請受付時間は午後 2 時半までなので、朝方に寝て、昼間にはもう起きて眠い目をこすりながら出かける。阪急電車の長岡天神駅で降りて、駅前のバス亭まで行ったのだけれど、時間もなかった事からタクシーを拾って運転免許試験場(別館)まで。タクシー代 1050 円也。

 あまり人も並んでいず、スムーズに更新は出来た。ところで交通安全協会というのがある。いつも申請手数料(今回の私の場合は 2250 円)と講習手数料(同じく 700 円)を払う時に、「3 年分で 1000 円、ご協力お願いできませんか」とついでに寄付を申し出てくる所だ。

 ここはあの悪名高き特殊法人である。つまり官僚・公務員達の天下り先、特に何をするわけでもなく、金だけ食っている寄生虫みたいな団体のひとつである。交通安全協会の仕事は、交通安全・交通事故防止のためにパンフレットを作ったり行事を催したり調査研究をする事らしいが、彼等の活動が交通安全・交通事故防止のために役立っていると考える人間などいないだろう。そもそも何をしている団体なのか知らない人が大半なのではないか。

 私はいちおうこういった特殊法人は潰すべきだ、という考えの持ち主なので、この寄付の申し出には抗すべきだ、と考える。が、実を言うと、いままではなんとなく雰囲気に飲まれて払い続けてきたのだ。1000 円ぐらい別にいいか、断る方が面倒だし、などと自分に言い訳しながら。

 しかし、これは断じて間違った行為である。大西巨人を引用するなら、「徹底的に誤謬であり、救いがたく不正不当である」。たった 1000 円だからいいか、ではなく、たった 1000 円で自分の信念を曲げるのか・良心を売るのか、という事である。考えてみれば、10 万円の寄付を暗に強制されたら、私とて簡単に断っただろう。たった 1000 円だから断るのが難しいのだ。とにかく今回は決して払うまい、と決意を固めて窓口に臨む。私の番がきた。

「交通安全協会費、3 年で 1000 円、お願いできませんか」

「いや、そのう、すいません、今日は持ち合わせがなくて…」

「ああ、いいですよ。またお願いします」

 ‥‥情けない。何故もっと毅然とした態度がとれないのか。暗い気持ちで免許証用の写真を撮る。そのせいではないと思うが、なんとなく間の抜けた顔写真になる。

 携帯電話の運転中の使用が法律で禁ぜられた事、チャイルドシートの使用が義務づけられた事、などを講習で聞いて、帰途につく。

 せっかくだからどこかに寄ろうかとも思ったが、眠すぎて家に帰り、寝る。

小川顕太郎 Original:2000-Sep-20;