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 Diary 2000・9月7日(THU.)

堀江・南船場

 オイシンとトモコと私の 3 人で大阪の堀江・南船場あたりをまわる。まず最初に、多分大阪で最も有名な喫茶店のひとつである「丸福珈琲店」に行く。ここは、気になりながらも今まで行く機会を失していたので、オイシンに色々な店を教えるこの機会を利用して、ついでに行ってしまおうと思い立ったのだ。

 例えば親戚のおじさん達など年輩の人は、私がカフェをやっていると聞くと「丸福よりおいしいか?」などと訊いたりする。まあ、こんな事を訊く人はそんなに珈琲にこだわりのない人なのだが、そういった人々にもちゃんと答えられるように、一度行かねばならぬと考えていたので、当然、珈琲を注文する。

 噂通り「濃い」。うむ、これなら自信を持って「うちの珈琲も丸福に負けてませんよ」と答えられる。との確信を得て店を出る。お客さんはおじさんとおばさんばかりで、いかにも喫茶店然としたクラシカルな店内はなかなか良かった、と付け加えておく。

 堀江に移動して「n44」に行く。ここでオイシンに帽子を買い与える。なかなか似合っていて、これなら一緒に歩いても恥ずかしくない、と一安心して次の店へ。

「アメリカンラグシー」。ここではトモコがポンチョを購入。で、「CONCORDE」など雑貨屋をひやかしながら北上する。実は私はレコード屋「アフロジュース」に行きたかったのだけれど、場所を移転していて、その移転先がどうしても見つからない。しばらく探したが諦め、近くにあったレコード屋「ジェリービーン」に行く。オイシンは「おおー」とか言いながら何枚か CD を購入していた。

 私は、ここはちょっとアナログの値段が高めだと思っているので、買うまいと決心していたのだが、結局買ってしまう。WILLIE HUTCH 『SOUL PORTRAIT』 3800 円、TAVARES 『CHECK IT OUT』 2500 円。ううん、やはりちょっと高いか。

 その後、オイシンがまだ行ったことがないというので、本屋「アセンス」に行く。そこで岡本太郎関係の本が大量陳列してあるのを見たオイシンは、「うおおおー」と叫んで興奮し始め、「どないせえっちゅうねん!」とかブツブツ言いながら、買いあさる。オイシン曰く「本を買ってこんなに嬉しかったのは産まれて初めてです」。

 私の財布が破れてしまったので、「サテライツ」で新しい財布を購入し、そこで教えて貰った「とんや」という店で食事をする。この店は強引に屋上をビアガーデン風にしている。店の方が満席だったのでそこを出て非常階段を登り、屋上のビアガーデン風席に行き、焼酎を飲み、ゴーヤチャンプルーを食す。3 人で 1 万 4 千円ぐらい。

「CAFE MODE」という所でお茶する。なんだか凄くよくしてくれて、トモコがトイレに行っている間に注文したエスプレッソが来たのだけれど、トモコが席に戻ってくると、「冷えてしまったでしょうから」と言って、エスプレッソを新しくいれなおしてくれた。凄い。オパールではとてもそんな事はできません。

 帰り道でオイシンが「いやー今日は大漁大漁、もうムチャクチャ教養がついた感じですよ」と言うので、「ものを買っただけやないか!」と突っ込むと、「そうですか? ボクなんか脳味噌が疲れて疲れて、もう鼻の穴からムニョ〜ンって脳味噌が流れ出そうな感じですよ」と、なにか根本的に勘違いしているが、脳味噌が溶けている事だけは実感できる事をいう。そういえばオイシンは今日が 23 歳最後の日だった。まあ、それだけ。

小川顕太郎 Original:2000-Sep-8;