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 Diary 2000・10月2日(MON.)

イギリスから来た男

 朝日シネマにスティーブン・ソダーバーグ監督/テレンス・スタンプ主演の『イギリスから来た男』を観に行く。観客は私とババさんとザブリスキーポイントのシラサワさんと、あと 5 、6 人て所か。私はこの映画を観ていない人に対して、勝手に優越感を抱く。観ていない人を哀れむ。そういった、素敵な映画だった。

 実はこの映画、昔のテレンス・スタンプの映像を使っている。1967 年のケン・ローチの作品『夜空に星のあるように』の映像だ。そこに出てくるスタンプがかっこいいのは当然としても、現在の 60 歳を過ぎたスタンプが、それに負けない位かっこいいのが凄い。

 パンフレットに載っているスタンプのインタビューもいい。「自分では年をとったとは感じてはいない。ただ、年をとったように見えるだけだ」。素晴らしい! クリエーティブパワーを持続している人間は老けない、という大西巨人の説は正しいと確認する。2 年ほど前に観た『私家版』のスタンプも凄くかっこよかったし、これはこれからもドンドン映画に出て、『コレクター』『テオレマ』を超える代表作を作ってくれる事だろう。

 映画は、時間が前後したり、その間に妄想のシーンや回想のシーンが挿入されたり、映像と音声が乖離していたりと、凝った編集をしてあるのだが、それがとてもよい。嫌味でなく、かっこいい。ストーリーも渋く、ラストのシーンで私は感動してしまった。共演もピーター・フォンダにバリー・ニューマンと最高のキャスティング。ゴダールの『映画史』を例外とすれば、これは今年のベスト 1 だ。絶対に観に行くようにオパールのみんなに言い廻る。

 クラタニくんが来店。最近仕事が忙しく、意気消沈気味のクラタニくん。キタアキくんとイズミくんがやっているイベント「ヌードレストラン」にも、会社の打ち上げパーティーがあって行けなかったそうだ。

 クラタニくんは自分のイベント「ソウルサバイバーズ」よりも、「ヌードレストラン」や「ノーザンボイス」を楽しみにしている節があるので、それは無念だっただろう。その会社の打ち上げを、なんとか途中で抜けようと色々画策したにも関わらず、とうとう無理だと観念した時点で、クラタニくんは自棄酒を猛烈にあおり、雨の中をフラフラになってバイクで帰ったそうだ。そして案の定、駐車してある車に激突。クラタニくんはバイクごと吹っ飛ばされ、道路に叩きつけられ、雨に濡れながら「今頃みんな楽しそうに踊っているんやろなあ」とひとりごちたそうだ…・。

 頑張れクラタニくん! 今週はみなみ会館に『コフィー』を観に行くんだろ! 「それが、12 月の『ノーザンボイス』もこのままだと仕事で行けそうにないんですよ…」。

 …が、頑張れクラタニくん!

小川顕太郎 Original:2000-Oct-4;