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 Diary 2000・11月18日(SAT.)

それいゆ

 チェ・カフェのオオヤさんがやってくる。身体の調子が悪いオオヤさんに代わって、昨日はミホちゃんがコーヒー豆を納品に来たので、一日遅れで集金にやってきたのだ。何となく弱々しくて、まだ本調子ではなさそうだ。ところが、話題が重信房子の逮捕の事になると、俄然元気が出てくる。なんとオオヤさんは東京まで重信房子の支援集会に行ってきたのだという。

「何かささやかな事でも出来ることがないかと思って」とオオヤさん。それで何かすることはあったんですか? と尋ねれば、「いや、お金出してくれって言われて、すごすご帰ってきた」との事。ううむ、そうですかあ。「なんだか世間では全然盛り上がってなくて、寂しいわあ」と言って、オオヤさんは帰っていった。

 トモコが国書刊行会から復刻された「それいゆ」(全 6 冊・別冊 1)を購入。28000 円プラス税。それを高らかな笑い声とともにベッチに見せびらかし、羨望の眼差しでそれを見つめるベッチとともに、二人でカウンターに座って中を見る。ウワー! ギャー!! と凄い叫び声を上げながら食い入るように本にかぶりつく二人。そんなに凄いの? と、私はこっそりその中の 1 冊、1954 年春号 No. 29 を取り出し、開いて見てみる。

 いきなり若き日の三島由紀夫、マッチョになる前の美青年然とした三島の写真が飛び込んでくる。それは「美しいと思う 7 人の人」というコーナーで、色々な人が自分の美しいと思う人を 7 人あげ、その写真と解説が載っている。す、素晴らしい。ちなみに三島のあげた 7 人は、山本富士子、エドウイジユ・フイエール、渋沢多歌子、若柳登、ジヤン・マレエ、中村歌右エ門、大木実。解説も三島節バリバリで楽しい。

 パラリとページをめくると…ウワー!! 「高峰秀子さんのお宅ときもの拝見」!! す、すっごいなあ。その他にも中原淳一のイラストや叡知に溢れた言葉が満載で、圧倒される。これはいい。古書店などで是非とも他の号も手に入れたいものだ。…ん? ウギャアー!!! ま、ま、松島とも子(子役)!!! かわいすぎる!!! ペコちゃんそっくり!! こんなに可愛い子供は今はいないよ。伊達にライオンに食われていない。ちょっと興奮しました。

 本日は椅子が一脚、壊れてしまいました。そろそろ買い換えの時期ですか。はああ、大変だ。

小川顕太郎 Original:2000-Nov-20;