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 Diary 2000・5月4日(THU.)

神泉苑狂言

 家の近所の神泉苑に「神泉苑狂言」を観に行く。昨日トモコが店に来る前に寄って観て来て、凄く良かった一見の価値あり! というものだから、今日は私が店に行く前に観に行くことにしたのだ。

 私は「湯立」という演目をやっている最中に行ったのだが、狂言堂は溢れんばかりの人々で、入り口の所に立って中をのぞき込むような形で観劇した。この神泉苑狂言は、壬生狂言の流れを汲むものであり、よってほとんど無言で進行する。金鼓、太鼓、笛のはやしに合わせて、面を付け面の周りを布で覆った人々が無言でうごめく様はちょっと異様で、寺山修司の映画を思い出した。

 出演者の人達が妙に素人臭い所が、村祭りっぽくって良い。笛のはやしも、微妙に能楽に似ているフレーズがとびだしたりするのだけれど、金鼓の音と相俟って土俗的・呪術的なかんじがする。「湯立」が終わり、最後の演目である「棒振」を残すのみとなったのだが、店に行かなければならないので、そこを出る。毎年 5 月 1 日〜 4 日の 4 日間だけ行われるものらしいので、今年は今日が最終日だ。来年はもっときちんと観ようと思う。特にトモコが驚いたという「土蜘蛛」。能を習っているトモコの感覚からいえば「それ、糸吐きすぎ!」というくらい派手なものだったらしい。是非観てみたい。

 店について働いていると、ベッチが来店。ベッチも神泉苑狂言を観ていたそうだ。最後まで観たそうで羨ましい。しばし能・狂言の話で盛り上がる。

 そういえば今日は「モーレツ! オパール道場」にオイシンの妹おたまの講評が載っていた。これがまた凄い。ここまで本当の事を言ってしまっていいのか、とこちらがうろたえるくらい。やはり肉親ゆえ真剣さが違うと恐れ入る。なんといってもオイシンと一生付き合わなければならないのだ、おたまちゃんは。とりあえずエールを送っておく。頑張れおたま!

小川顕太郎 Original:2000-May-6;