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 Diary 2000・3月14日(TUE.)

キタアキくん&マイちゃん来店

 キタアキくんとマイちゃんが初来店する。去年の大晦日から元旦にかけての年越しパーティーにはゲストとして来てもらったのだが、通常営業のオパールには二人とも初来店だ。二人がわざわざ神戸から来ると聞きつけて、二人に会いたい人達が集まったため、カウンターは鈴なりとなる。

 二人とも、もうすぐロンドンへ向けて発つ。ケブ・ダージの家に居候して、ノーザン修行を積むためだ。若いうちに自分のすすむべき道をみつけ、それに一途に邁進する者特有のオーラが二人にはある。そのオーラにあてられて、ベッチは「借金してでも 3 月 18 日は藤沢のケブ・ダージに行く」と口ばしり、マチデくんは「オレの本当にやりたい事ってなんなんだあ」と頭をかきむしりながらカウンターに突っ伏す。オイシンはひたすら鈍感なため、ずれた質問を繰り返す。私とトモコは、何故だかカウンターに限らず、非常に忙しかったため、ひたすら仕事をする。

 キタアキくんもマイちゃんも閉店まで居り、掃除の手伝いまでしてくれ、その後は電車もないので、我が家に来て泊まる。オパールでは忙しかったため、全然喋れなかったので、その渇を癒すように遅くまで、というか朝まで語りあかす。私とキタアキくんが交互に、あるいは共同で料理を作り、ワインのボトルを 1 本あけて歓談。キタアキくんの得意料理が「鳥の空揚げ」だと判明する。私の作った料理の中では、「鳥のささみの湯引き」をとても気に入ってくれ、キタアキくんの料理レパートリーの中に加わる事となる。あと、私の作った「トマトとモッツァレラチーズのサラダ」を、トマト嫌いのマイちゃんが頑張って食べてくれたのに感謝。というか申し訳なかった。

 4 人でスタイルカウンシルのビデオを観ながら、ポール・ウェラーがどこまでノーザンソウル、ウィガンカジノの影響を受けているかを論評しあったりしている間に朝になったので、就寝する。

小川顕太郎 Original:2000-Mar-9;