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 Diary 2000・3月1日(WED.)

スリーピー・ホロウ

 京都スカラ座に『スリーピー・ホロウ』を観にいく。相変わらずのティム・バートン節で、大満足。ティム・バートンの映画は、いつだって同じテーマを持っている。それは「頭でっかちで内省的なるが故に大勢とうまく折り合いがつけられない少年が、世界を救う』というもので、『マーズアタック』も『バットマン』もそうだし、『シザーハンズ』や『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』や『エド・ウッド』もその変奏だった。

 今回もそう。迷信やオカルト的なものが支配する世界=スリーピーホロウを、頭でっかちの少年(青年)=ジョニー・デップが救うのだ。いつの世だって大勢というものは、その時代に特有の迷信に捉えられていて、その迷信を信じないものを「魔女狩り」するものなんだよねえ。

 ヤマネくんの言っていた、「クリスティーナ・リッチの鼻の穴の魅力」も痛感した。「クリスティーナ・リッチの鼻の穴」最高!

 ジンジンさんが、リニューアル後、初来店。「ちゃんとカウンターがあるって、いいねえ」と言ってくれる。そういえばタクヤくんもさっきまで居たんだけれど、同じような事を言っていたなあ。確かに前のカウンターは、人が座るようには出来ていなかったから。もともと私自身がひとみしりなもので、カウンターなんか作って、いろんな人と喋るはめになったらかなわん、と思い、人が座れないようなカウンターにしていたのだ。

 ううん、つまり私は「頭でっかちで内省的なるが故に大勢とうまく折り合いがつけられない少年」という訳です。しかしながらオパールをやってみると、とても「大勢」とは思えないような人々が群集ってきて、常連と化していったので、これなら問題なしと判断し、本格的なカウンターを作った、といった所ですか。

 それにしても私のひとみしりは、一向にその威力を弱めないのであった。

小川顕太郎 Original:2000-Mar-2;