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 Diary 2000・6月12日(MON.)

阪神タイガース

 ヤマネくん、タケダくん、クラタニくん、オイシン、私の 5 人で居酒屋「つぼ八」に行く。焼酎を飲みながら、とりとめもなく、下らない話をする。

「オイシン、タコの足が何本あるか知っているか?」「えー 16 本です!」「あ、あほか! 冗談で訊いたのにほんまに間違うな!」「えー違うんですかー。クラタニくん分かる?」「もちろん。8 本やろ。」「ほらほら、クラタニくんはちゃんと分かっているやないか。常識やろそれぐらい、な、クラタニくん。」「もちろんですよ。で、イカの足は 9 本ですよね。」「ガク!」といった書かないほうがましな話をえんえんとする。ちなみにこの後「昆虫の足は何本?」というタケダくんの質問に、オイシンは「8 本」、クラタニくんは「6 本」と答えた。もちろんクラタニくんの正解である。

 そんな事はどうでもよい。その後、話は何故か阪神タイガースのことになって、クラタニくんとヤマネくんが白熱しだした。この二人はばりばりの阪神タイガースファンである。話は常に 15 年前の優勝のことに戻りながら、いかにタイガースは素晴らしいかという事をノンストップで燃え上がるように熱く喋り続ける。タケダくんは呆れて途中で退席し、ドラゴンズファンのオイシンは完全に圧倒されてびびっている。

 いまや野球に対する興味の全くない私だが、それでも小学生の頃は甲子園に田淵を応援に行っていたというだけで、なんとか話についていけた。それと勿論あの 15 年前のタイガース優勝の狂乱は経験している。私の友人の何人かは車をひっくり返したし、道頓堀にも飛び込んだ。

「タイガースはねえ、ノーザンソウルなんですよ!」とクラタニくん。「どちらもねえ、過去の栄光にすがって現在を生きているんですよ。それと東京に対する大阪・兵庫、というのが、ロンドンに対するマンチェスター・ウィガンという関係と一緒なんですよ。流行なんて関係ない。僕等は僕等にとっての至福の時を迎えるために全身全霊を傾けているんですよ!」

「確かに他球団がシーズン前に「優勝祈願」をするのに対して、タイガースは違うからね。「必勝祈願」だからね! 結局は優勝なんてどうでもいいんだ。とにかく今日勝つことだ!」とヤマネくんも合いの手を入れ、ヒートアップする。焼酎のボトルが 3 本あき、生ビールのコップが何杯分か空になった頃、閉店時間も大幅に過ぎていたので店を出る。

「キープ・ザ・フェイス! ノーザンソウル!! ブッチ!!!」と叫びながら道路をのたうちまわるクラタニくん。笑いながら「いやー今日は酔っぱらった」と言いつつも、全く平気な様子でスタスタ歩いているヤマネくん。何故かクラタニくんの原チャリを押しながら「あー今からオパールに行かなー。」とぼやいているオイシン。みなさん今日はお疲れさまでした。

小川顕太郎 Original:2000-Jun-14;