京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

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 Diary 2000・7月19日(WED.)

何故カフェをしようと
思ったのですか?

 最近よくメールを貰うのだけれど、不精ゆえ、なかなか返事が出せない。特に質問なんかが書いてある場合は、色々と考えてしまって、なおさら出せない。で、そういった質問というのは、同じような内容のものが多いので、いっそこの日記でまとめて答えてしまおうと考えた。ははは、不精でごめんね。という訳でまず今日はこの質問。

「何故カフェをしようと思ったのですか?」

 答え。分かりません。…おおっ! 簡単ではないか。一言で終わってしまった。この調子ならどんどん返事が出せるぞ。…てな訳にはいかないんだよなあ。もしこんな返事を出したら、お客さんをバカにしていると思われて大変な事になるだろう。でも、本当に分からないんだがなあ。気が付いたらカフェをする事になっていて、仕方がないので泣きながら店を作り、泣き笑いしながら営業をしている、というのが一番真相に近い。

 確実に言える事は、カフェがしたい! と思った事など一度もない、という事だ。我々がオパールを作ろうと思った頃は、今のようなカフェブームではなかった。勿論、昔からカフェは好きで色々な所を廻ってはいたが、別に憧れて自分がやろうなどとは思いもしなかった。3 年間勤めた会社を辞め、ブラブラと遊び暮らしているうちに生活に行き詰まってき、一人ならそのまま何処かに行くなりホームレスになるなりしただろうが、あいにく結婚をしていたものだからなんとか生計をたてねばならず、苦肉の策として店をやる事にした。

 何の店をやるか。私としては古本屋とかをやって一日中本を読んだり音楽を聴いたりしていたかったのだが、ああいうのは素人がホイホイと出来るものではない。だいいち物販は最初にお金がかかりすぎるし、リスクも大きすぎる。で、カフェ? これなら何とか出来そうだ。もともと人を家に招いてもてなすのが好きだったので、その延長でやればいいじゃないか。考えてみれば本を読むのは好きだが、別に本を売るのが好きな訳ではないしな。でもコーヒーなら、他人に出すのも楽しい、と。

 ううむ、我ながらいい加減な理由で商売を始めているなあ。しかし私は「いい加減である事は倫理たりえる」とか平気で言う奴なので、こんなもんです。これからもネタに詰まったら、みなさんの質問にガンガン答えていこうと思っています。なんだ、ネタ切れ時の穴埋めかい、と失望しないで下さい。私は何時だって、いい加減な時だって、真剣です。

小川顕太郎 Original:2000-Jul-21;