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 Diary 2000・1月18日(TUE.)

絞死刑

 高槻セントラルに大島渚の「絞死刑」を観に行く。ATG 「1 千万映画」の第一作であり、1968 年公開、と何かと記念的な作品。在日朝鮮人問題と国家の絡め方は、今の時点からみるとかなり痛いものがあるが、死刑囚の少年の記憶を取り戻そうと皆でドタドタする展開は、馬鹿らしくてかなり笑える。

 実を言えばこの「大島渚映画祭」通いも、今日で終わりである。で、何本か観てきて思ったのは、なるほど大島渚はプロブレマティックな監督なのだなあ、ということ。要するに、失敗作は多いし、つまらん作品も多いけれども、あまりそんな事は問題にならない人だということだ。それが分かっただけでも、今回の「大島渚映画祭」通いはよかった。見逃した作品はこれからボチボチ観ていこうと思う。

 店に行く。暇です。そういえば昨日の夜に、隣の隣のビルに入っているイタリア料理屋「ロッソ・ペリカーノ」が撤収していて吃驚した。道路に捨てられた大量のメニュー表が生々しかった。ううん、ほんまに不況なんやねえ。河原町付近も飲食店はかなり厳しい、という噂を聞く。そういえば人通り少ないもんなあ。みなさんどこにいるんざんしょ。

 このような厳しい状況のなか、なんと! オパールは改装を断行します! がーん! 工事を中心になって担当してくれるのはエキスポ。もちろんオパールスタッフも工事をやります。はっはっは、もうやけくそですね。一応予定では 2 月上旬ぐらいを考えているんだけれど、ってもうすぐやん! つうわけで、今日もエキスポのタケダくんといい加減な話し合いをした。なんにしてもコレ、結構ばくちなんだわあ。開店時の借金をまだ半分も返していないのに、さらに借金を重ねて大丈夫なのか? ううん、よく分かりません。とにかくみなさんよろしく。オパールはみなさまの暖かい御支援を、熱烈にお待ちしております。

 オイシン来店。本日も猛烈に鍛えられる。おかげで最近では「トポス」と呟くだけで、大量のアドレナリンが吹き出すようになったそうだ。なんか凄いです。このまま恐ろしいスピードでオイシンが賢くなっていったらどうしよう。もう夏頃にはすっかり追い抜かれて見下されたりして。そして画期的な論文を次々と発表して世界中を揺るがせるんだけれども、秋ごろから急速に退化していって、年末にはたどたどしいひらがなでオイシン日記をつけるまでになるのだ。ああ、チャーリー。

 それでも地球はまわる。

小川顕太郎 Original:2000-Jan-20;