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 Diary 2000・12月28日(THU.)

大掃除

 年内最後の定休日なので、大掃除を敢行する。毎日の掃除では手が回らない所を、ひたすら洗う、磨く、擦る、削る、捨てる、塗る、貼る、取る、吸う……。腕と腰が痛くなり、手が痺れて持ったものを落としてしまう。それでもなんとか一年の汚れを落とし終わる。

 さてその後はお待ちかねの忘年会に突入だ。掃除が終わったのが 22 時過ぎなので、夜遅くまでやっていてオパールの近くにある店、となれば、それはもう焼き肉屋「チファジャ」しかない。さあ、いくぞ! と声をあげたものの、みんな疲れてぐったりしている。実を言えば、私も食欲があるのかないのか分からない。それでも行かない訳にはいかないので、行く。

 やたらと元気な店員さんに迎えられ、ヤンキーで埋め尽くされた店内にゾロゾロと入っていく。みんな無言だ。「食べ放題になされますか!」と店員さんに言われたが、もちろん断る。いい加減に注文して、みんなでむっつり黙ってテーブルをみつめる。隣りの席で、ヤンキーっぽい女の人が「**くん、犯したろか? お姉ちゃんと一緒にトイレいかへん?」と言って爆笑するのを、聞くともなしに聞いている。

「ああーなんか食べたいなあー。なんでもいいから口に入れたいなあー」とワダくんが言った。すると、それまで食欲皆無といった顔をしていたみんなだったが、直後に運ばれてきた皿をペロリとたいらげ、続々と運ばれる肉もどんどん食い尽くし始めた。。追加注文もガンガンする。が、依然みんなは押し黙ったままだ。鬼気迫る表情で肉を頬張り続ける。最後の石焼きピビンバを食べ尽くした後、誰がいうともなく言った。「…疲れた…」。

 ほんとに疲労に疲労を重ねた一日だった。

小川顕太郎 Original:2000-Dec-29;