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 Diary 2000・12月23日(SAT.)

ヒロキくんの影

 朝方に神戸から帰ってきて、そのまま寝る。起きたのは夜。ああ、仕事だ、と呟いて店に向かう。店はそこそこの賑わいで、ワダくん、ショウヘイくん、オイシンが働いている。ふとお酒の棚を見ると、アップルトンのゴールド(ラム)が置いてある。そういえばアップルトンのダーク(ラム)が、製造元の都合により生産中止、入らなくなったので、代わりにゴールドをいれてみたのだった。それにしても製造元の都合とは何だろうか。

「ヒロキさんに聞いたんですけど、ジャマイカの工場が火事で焼けたらしいですよ」。わっちゃー、そうか。うん、そうそう。昨日はヒロキくんに久しぶりに働いて貰ったんだった。さすがヒロキくん。ジャマイカの事情には通じているな。あれ、この巨大な泡盛の瓶は何だ?

「メトロで琉球ナイトがあった時に貰ったそうです。みんなで飲んでくれとの事です」。

 イエーイ! 嬉しい。なんだか気を使って貰っているみたいで悪いなあ。でも飲むのだ。ヒロキくん、有り難う!

「そういえばヒロキさん、百鬼夜行の新シリーズをもう全て集めたらしいですよ」。

 ガーン! それは素早すぎるよ、ヒロキくん。ううむ、それにしても身体がだるい。今日もヒロキくんに働いて貰えば良かった。って調子よすぎますな。

 ババさんが来たので、昨日の店の様子を尋ねる。ヒロキくんが居て、どうでした?

「別に、何の違和感もなかったよ」。

 そりゃ、そうだ。安心安心。これからもガンガンとヒロキくんに頼んで、踊りに行こうっと。

「それはそうと『初恋のきた道』最高でしたよ! ああ、年間ベスト 10 を選ぶのを、もう少し遅らせるべきだったあ!」とババさん。

 うーん、今年も終わりだあ。

小川顕太郎 Original:2000-Dec-24;