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 Diary 2000・8月11日(FRI.)

野沢直子

 ミツギちゃんが来店。この間、自らの映画の宣伝のために来京した野沢直子と食事をしたらしく、その時の話を聞く。「ケンタロウさん知ってますか? 野沢直子ってテレビで見たらめっちゃヨゴレやけど、側で見たらめちゃめちゃかわいらしいんですよ!」それは知りませんでした。で、映画の方はどうだったの?

「もう最高! あんまり大きな声では言えないんですけど…オ・メ・コ・ちゃ・ん・す・き・だ・よ・お・ー、って感じ」

 はあ?

「カ・メ・オ・さ・ん・わ・た・し・も・よ・お・ー、って感じ」

 な、なるほど。

「ちょーお薦めです。ババさんには是非とも観て欲しい!」

 分かりました。そのうちにみなみ会館にて上映されるようなので、みんな見に行こう! 可能涼介が突然の帰郷。カウンターに座って「あれ!? 何この席は?」とあたりをキョロキョロする。私は毎度の事なのであまり気にせず、「何にする?」と訊ねれば、「ハイネケン」と答える。そこでハイネケンの蓋をとり、冷えたコップとともに前に出すと、「ちょっと出てくるわ」と言って店の外に行ってしまった。そこで唖然としているワダくんに「あまり気にせんといて」と言って、私はハイネケンの蓋をはめなおし、冷蔵庫に仕舞った。「これ、可能用ね」。

 可能涼介は、鎌田哲哉・星野智幸・青山真治とともに行った中上健次についての座談会の載った「週刊読書人」を持ってきて、私にくれた。その座談会上でなのか、他の時なのかは失念したが、可能は青山真治に次の映画の提案をしたそうだ。

 題名は「ゆきゆきて行人」。今年に入って NUM という革命組織を大阪を中心にして結成し、120 歳まで生きて革命を成就させると息巻いている柄谷行人のドキュメンタリー映画だ。これは面白そうだ、が、青山真治には簡単に断られたという。残念。これも可能情報だが、井土紀州はスガヒデミをモデルにして「全身批評家」を撮る! と言って、中上健次シンポジウムの時に新宮でデジカメをスガさんに向けていたらしい。これも面白そう。世の中、面白そうな映画ばっかりですな。はあ。

 可能涼介は我が家に泊まった。

小川顕太郎 Original:2000-Aug-13;