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 Diary 2000・8月10日(THU.)

魅惑の変身

 最近は修行の一環として、あるいはオパールに住み着く妖怪として、カウンター内に立つ事も多くなったオイシン。しかしながらどうにもしっくりこない。オイシンひとりが異様に浮いているだの引っ込んでいるだの、苦情の声も絶えない。そこでオイシンを変身させるべく、神戸に連れていく。

 まずは「つる天」でぶっかけそばを食べてから、古本屋、中古レコード屋、服屋、カフェをまわる。オパールのカウンター内にいてもおかしくないように、服を何着かみつくろったのだが、その際にまずオイシンの身体の特徴を把握する。頭がでかく、首が長く、肩幅があって、胴が長く、足が太めで短い。…む、難しい! せめてこのうちのひとつでも逆であれば、まだしも楽だったのだが…。が、トモコと二人でこの難局にあたり、乗り切る。勿論、服は買うたびにその場で着替えさせたのだが、日が暮れる頃には、なんと! そこそこにお洒落な今時の若者にオイシンは変身していた。オイシンに感想を聞いてみる。

「いいですねえ、この格好。でも、前の格好のどこがいけなかったのか分からないんですよお。」…そうかあ…。

 夕飯は今話題のイタリアンレストラン「セントラル」で食べる。広い。ちょっとはずれた場所にあるのに、その広い店内は犇めきあっている。なかなか感じのよい所だったが、私にはそこまで大流行する理由は分からなかった、というのが正直な所。フロアでくるくる働いている女の子達を見ていると、「大変だなあ」と思い、今の自分が客である事の歓びを感じる。お勘定は 3 人で 1 万 4 千円弱なり。

 家に着いて、今日買ったレコード G. C. CAMERON の「YOU'RE WHAT'S MISSING IN MY LIFE」を聴いていると、寝てしまった。

小川顕太郎 Original:2000-Aug-12;