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 Diary 2000・8月9日(WED.)

町内会

 今年、我々は町内会の常任委員である。この町内会なるものは、京都に引っ越してきてから始めて経験するもので、実家にいた時はあったのかもしれないが関係がなく、川西に引っ越した時はそのようなものはなかった。

 何をするのかと言えば、市民新聞を配布したり回覧板を回したりするのだが、何と言っても最大のイベントは地蔵盆の開催である。地蔵盆。これこそ我々が京都に来るまでは全く知らなかった、子供を甘やかすイベントであり、一日がかりで行われる。

 しかしながら、子供の時に地蔵盆を経験した事のない我々に地蔵盆を開催しろと言われてもって感じだし、普段から町内の子供と全く接触がないのに、甘やかせって言われてもってかんじだ。我々がよそ者で分からないだけかもしれないが、本当に「町内」なんてあるのか?

「うちには町内会はないですよ」とヤマネくん。その昔、ヤマネくんのお父さんが町内会長に選ばれた時、「町内会をなくしませんか?」という議題を町内会で提出し、可決されて町内会はなくなったという事だ。

 おかげで、実は町内会対抗の運動会というしろものまであるそうなのだが、ヤマネくんは子供の頃、隣町の町内会にいれて貰って、町内会対抗運動会に出ていたそうだ。しかし、隣町の子供なので個人競技に出る事は許されず、玉入の補強要員などで活躍する事しか許されなかったので、非常に悔しい思いをしたという。色々ありますな。それにしてもヤマネくんのお父さんは開明的な人だ。

 帰り道で、トモコが「あっ!!」と叫ぶので、何事かと思ってトモコの凝視している先を見れば、なにやら異様な物体がある。近づいてみると、植木鉢の上に猫が座っているのだ! 我々が寄っていくと、猫は逃げていったが、土はあたりに散乱しているし、草(花?)は形が崩れている。

「きっとウンチをしていたんだ!」とトモコは主張するが、さすがに確かめまではしなかった。それにしても、もし本当に植木鉢の植物の上にウンチをしていたとするならば、凄い話だ。なんか恨みでもあるのか? それともただの悪戯?

 我々の住んでいる町内には、異様に猫が多いのだけは事実である。

小川顕太郎 Original:2000-Aug-10;