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 Diary 2000・4月26日(WED.)

学ぶオイシン

 今日も雨。そのせいかどうか、またしても暇なオパール。お客さんがいないので通常より 1 時間程はやく店を閉め、オイシンに後片付けを手伝わせ、そのオイシン相手に店に置いて有るレコードを使って簡単な「ソウル講座」を行う。

 オイシンはノーザンソウルのイベントにはひょいひょいついてくるし、店でノーザンがかかればちょこまかと足を動かして踊ったりもするし、「ノーザンソウル最高!」とか口走ることもあるが、本当にノーザンソウルを良いと思っているのかどうかは、かなり疑問だ。なんといってもブライアン・アダムスやアイコのファンである。「シュープリームス」を「シュークリームス」と思っているぐらいである。とてもじゃないが、ソウルを分かっているとは思えない。我々の雰囲気にのまれているだけのような気がする。が、オイシンには趣味・美意識がないのだから、それも仕方ないことかもしれない。

 それでも実際にノーザンソウルに興味を示し、イベントに行けば朝まで踊りまくっているので、その心意気を是とし、一から教えることにしたのだ。メイジャー・ランスの『モンキータイム』から始まって、モータウン、シカゴソウル、フィリーソウル、モダンソウル、ハウスに至るまで、次々とレコードをかけて説明を加えていく。

 大体ノーザンのイベントでは「いわゆるノーザンソウル」としてレアなものしかかからない。イギリス的な用法の「ノーザンソウル」だ。だからオイシンには、アメリカ的というか正統的な用法としての「ノーザンソウル」を教えた。正統的な用法としての「ノーザンソウル」は、ソウルの王道なので、これで大体の流れは分かるだろうという私の目論見だ。オイシンは「ほおお!」とか「なるほど!」を連発し、ノートをとり、足をちょこまか動かして踊ったりしながら聞いていた。…ほんとに分かっているのだろうか。

小川顕太郎 Original:2000-Apr-28;