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11月22日
「オパール WEB ヘお便り。」
「『Made in USA』パンフ考」
「『糞コラム』の件」

11月18日
「FROM 0400」

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From Readers 1999・11月18日〜

From readers 11月22日(MON.)

オパールWEBヘお便り。

takechiさんの投稿

 カフェ・オパール WEB 、BABA さん、小川顕太郎さんへ。

 こんにちは。デザインカフェの takechi です。あまりそちらに登場しませんが、僕もよく読んでます。オパール WEB 。今日は、最近そちらで盛り上がっていたオパールの「論争」で、個人的にいろいろ感じたことを、お伝えしたいと思いまして。

 僕は映画館には年に 1 〜 2 回行くか行かないかというくらいのもので、映画のパンフレット・シーンというものには疎いのです。だから書き込むこともないな、というのは建前で、じつは BBS の論争が嫌いというか、苦手というか。

 僕はデザインカフェという掲示板主体の web page をやってます(あ、2 周年パーティーフォトレポでは、ちゃっかり宣伝を載せていただいて、感謝です)。そこで何が怖いかというと、言い争いが起きることでした。今まで、非常識な発言や、他人への攻撃、悪意のある書き込みで、いやな雰囲気になってる掲示板をけっこう目にしてきたので、ウチはできるだけいい雰囲気で、気持ちいい書き込みのできる掲示板を目指そうとやってきました。

 それで、論争は避けてきた訳ですが、しかし、デザインカフェと名乗りながら、デザインについて深くつっこまないページという矛盾を自分でも感じてました。(最近書き込んでくれない BABA さんはそこに無言の批判を? というのは僕の自意識過剰でしょうかね)

 最近のオパールの先鋭化には、僕は最初、正直引いてたのですが、小川さんや、松山さんのやりとりを読んでいくと、「挑発的」であることの意義とか、無反応の冷たさとか、「俺も批判しないからお前も俺を批判するな」の怠惰とか、鳩派(?)の僕には新鮮で、けっこうショックだったりしました。口論にならず、クールに喧嘩(?)をされている皆さんが大人にみえます。

 え〜、論争の焦点からはずれた便りですが、僕はオパールでこんな事考えましたという私信です。オパールが京都にあったおかげで、ずいぶんたくさんの人との出会いがありました。感謝とともに、これからもコーヒーを飲んで、人に会いに行きたいと思ってます。

 影響されたという程でもないですが、デザインカフェも今後は、何かしらのキャンペーンをやっていきたいなと。ただ、今までのデザインカフェの雰囲気は大切に思ってるし、スタイルに合わないことしてもムリなので、ウチらしいやり方で訴えていくやり方を模索します。

 ではでは。

takechi


タケチさんへの店主のお返事

 正直な意見ありがとうございます。タケチさんだけではなく、最近のオパールサイトに引いている人って結構いると思うのです。そういった人達の気持ちを、ある意味代弁してくれた形ですね。オパールサイトは「挑発的」であろうとはしていますが、「攻撃的」にはならないように気をつけているつもりです。だからこれからもよろしくね!

(店主こと小川顕太郎


管理人より

 投稿ありがとうございます! またまた自分のサイトをちゃっかり宣伝ですね。オパールのサイトってなんかトゲトゲしいなあ、って方はぜひデザインカフェでごゆるりと、ってことですな。ちなみにオパールの BBS は論争上等、Welcom To FightClub ! です。ほっこりした書き込みももちろんオッケーです。

管理人

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From readers

「Made in USA」パンフ考

チェケヘロさんの投稿

※以下の文章は稚拙でまとまりがない、このようなものを人に読めというのは暴力的ですらある。「自分のひった糞を他人に流してくれ」と言っているようなもんだ。だから、キムタクのひったものならまだしも、チェケヒロのひったものは見たくもないという人はどうか読まないで欲しい。もう少しお化粧を施してお見せできるとよかったんだけど、残念ながらそれほど心の余裕が無い。とりあえず医者の心得のある人は、この「糞」が健康な人がひったものなのか、病気の人がひったものなのか、コメントを頂ければ幸いです。連日「糞・糞・糞・糞」と汚い言葉ばかり載ってるサイトにしてしまって申し訳無い。

 ゴダール「Made in USA」を観る。パンフを買う。

 何かパンフ論争も、一息ついて感じで今更蒸し返すのも大人気無い。でも、いざパンフを買ってしまうと、言いたいことが湯水のように沸いてくる。そのまま便所にでも流してしまえば良いんだけれど、それでは腹の痛みが納まらない。ので、書きます。

 ゴダールの映画をよく観た学生時代。ゴダール映画のパンフなんてものはそもそもなくて、作品によってはポスターまでない、主催者手書きのチラシがあるのみ、っていう状況だったから、当時映画へ行くと必ずパンフを買ってた僕は、なんか物足りん気持ちがしてた。という過去なんかもあって、今回は、「ついにパンフに手を出した」ボク。

 このパンフ、厚みが 26 ミリと大層豪華だ。けど、厚紙で作ってあるからトータルで 48 頁(表紙込み)と内容は薄い。表紙のデザインは(多分)「ペーパーバックス」を意識してる(と思う)、厚みもそんな感じだ。これが、ホントに 500 頁ぐらいあって、たとえば、絶版されてる当時の映画雑誌やなんかからの転載で、「自作を語る監督のお言葉」「製作ノート」、そして評論家や研究家連の様々な視点から論じられる「映画評」なんてもので満たされていれば、とか。「シナリオ全訳」は外せないよね、この手の映画ではマスト(Must)だよね、とか。

 映画パンフ制作の主体をデザインに置くことは非難すべきことではない。でも、「力点を他に移すのは良いけど、本筋にもしっかりと力を入れてくださいよ」ってことですよね、「根っこの会(仮称)」の皆さん(←違うか?)

 数々の映画のタイトルを列記して、この映画を紐解く手がかりを少しばかり与えてくれている山田宏一氏の文章(←名文か駄文かは別として氏の文章には誠意が感じられる)以外は、ホントに無内容であきれる。

 映画を観た人々を、「監督が元来映像に込めていた思い」に近付けることが大事で、時代・社会・文化状況の違う現代の日本で上映する場合はその辺りの説明をしたり、いろんな評論家のいろんな視点から書かれた文章を載せるとか、勿論どのように映画を観ようが勝手な訳で、「そんないまさら実感できない社会・文化状況をすっとばして、映像を、音を楽しみましょう」ってのはわかるけど、そんなこと元々僕はやってるし、今更言われるまでもない。

 山田氏以外の文章はことごとく「僕(私)はこの映画好きなんです。だから、僕(私)のフアンであるあなたもこの映画好きになってください」っていう感じで、全部同じように無内容。(こういうのは、チラシの裏に載せるだけで充分じゃないかな)。何度も書くけど、いろんな人のいろんな意見を載せるのが面白いと思うけど(違うのか?)。気取ってるだけの短文じゃなくて、稚拙で退屈でも良いから自分の作品に対する思いを誠実に書き連ねるとか(と思うんですけど、カジさん)

 「同一パンフに矛盾した記述があってもチェックしないのか?」という BABA くんの批判の姿勢は僕とはちょっと違うんだけど。要は、「その作品に真正面から向かって、自分の気持ちを正直に表そうとする誠実さ」だと思うから。稚拙でも間違ってても良いと思う。(より良い「レビュー」を書くために、日々勉強してる BABA くんだから、こういう風に他人に言うってのは、かなり正しいとも思うけど)

 僕が映画のパンフを買うのは、「面白かった映画」を別の方向からも楽しみたいから。もっと別の楽しみ方がしたいから。パンフは、家に帰ってから脳みその中でもう一度映画を楽しむための手助けになって欲しいと思う。多分、これが本筋でしょう。

 最後に、「Made in USA」パンフの中に映画のセリフ(言葉)から抜粋されたテキストが散らばってるけど、こういう使い方って、ヘタすると「監督が本来そのセリフ(言葉)に託していたメッセージ」を捻じ曲げて観客に伝えかねないと思うんだけど、どうかな。映画のパンフではよくこういう風にしてあるけど、「この手の映画(?)」では、よりデリケートに扱うべきだと思う。そのためにも、「シナリオ全訳」はマストだと思うけど(ベストではないとも思うけど)

 長々と失礼しました。

追伸:白沢くんがんばれ!! おそらくインターネットなんてものは決してしてない(と思う)あなたにこの声は届かんとは思うけど。「ザブポイ」ファンのひとりとして、また、この際「糞松」氏の正体を世に公表せんが為にも、いまこそ「ザブポイ」が求められているのだ!!(←違うか?)

チェケヘロ


チェケヘロさんへの店主のお返事

 投稿ありがとうございます。これぐらいはっきりと自分のパンフに対する考えを述べてもらうと嬉しいですね。これは是非とも「駄・パンフ追放! よりよいパンフを求める若い根っこの会(仮称)」に入会してもらわなくては。そういえば先日はじめて「ダ・パンプ」をみました。…吃驚しました。

(店主こと小川顕太郎


管理人より

 投稿ありがとうございます! チェケヘロさんもぜひ、「駄・パンフ追放! よりよいパンフを求める若い根っこの会(仮称)」にご入会ください! 入会費:無料、入会特典:検討中。

管理人

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From readers

「糞コラム」の件

ZP 白沢さんの投稿

 今日は。私、ミニコミ誌「ザブリスキー・ポイント」編集人、白沢正です。BABA さんにこのホームページの存在を教えてもらい。チラチラ見てはいたのですが。久しぶりに見たらザブポイ(「ザブリスキー・ポイント」の略称:管理人注)執筆陣の一人を巻き込んだ、大変な論争が巻き起こっていたので驚きました。

 ロマンザ松山さんの報告の通り、氏の書いた「糞コラム」を含むザブポイ最新号は私の個人的な理由で大幅に発行を遅らせています(というか、いつ出せるかわからん状態)。しかしながら、そのコラムはとても面白い内容なので(論争のまとめに引用もされてますし)、オパールの HP 見てる人に是非見てもらいたいです。そうすれば、ロマンザ松山さんの意見の背景がよりハッキリ見えてくるような気がするのですが?

 取りあえず、管理人さんへ後ほどデータ送っときますんで、扱いはオパールさんにおまかせします。ところで、クソとかタコ(死語)という表現、私も実は気になってました。BABA さんの非常に精緻でテンポのいい映画紹介 & 感想がちょっとした言葉使いのせいで、品のないモノに見えてしまって残念な気がしていたのです。

 ミルクマン斉藤氏に関しては、執筆をお願いした事もあるので、断言できますがプロフェッショナルな才能を持ったライターです。どこをどうひねったら才能が「ある・ない」という議論になるのか不思議です。とはいえ、ミルクマンがほめた映画見るとつまらなかったり、けなした映画見ると面白いという事が個人的には多いですが…。きっと、映画の好みが全然違うんでしょうね。

 映画といえば、最近讀んだ「インディーズ監督 10 人の肖像/もうひとつのハリウッド・ドリーム」という本が気にいっています。世の中にこんなに自分と似たポイントから映画を見ている人もいるんだと知ってとても勇気づけられました。特にジョン・セイルズとソダーバーグの章が何か胸に来るものがありました。では、また。

ZP 白沢


白沢さんへの店主のお返事

 わざわざオパールサイトのために「ザブリスキーポイント」用の原稿転載許可、ありがとうございます。確かに白沢さんのご指摘通り、うちは下品なサイトでげす。すんまへん。はっ! もしかして白沢さんの送ってくれた「糞コラム」とは爆弾で、サイケデリックな音楽とともにオパールが爆発するさまを幻視しているのでは……。

(店主こと小川顕太郎


管理人より

 おお! 京都発ミニコミ誌「ザブリスキー・ポイント」の編集主幹、白沢氏より投稿が! ご病気の方はいかがでしょうか? というわけで、我々オパール・サイトは極秘にフランス諜報員ロマンザ/松山氏の未発表内部告発コラムを入手。発表の可能性を探っているところです。果たして発表なるか! 刮目して待て!

管理人

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From readers 11月18日(THU.)

FROM 0400(コードナンバー)

0400さんの投稿

 はじめまして、0400(コードナンバー)と申します。数々の論争楽しく拝見しております。

 とくにパンフ論争について、オパールサイドとロマンザ松山氏の意見を読ませていただきまして、両氏の考え方に大きな違いを感じました。客観的に申しますとこんなことではないかと。

松山氏…
「とりあえず一部のリバイバル上映に関しては、企画者側の好きにしたらええんちゃうん? その映画の上映が実現しただけでもうれしいやん、それにあんなパンフがあってもいいんとちゃいます? 気に入らんのやったら買わへんかったら済むことやし、でも値段が高いのはあかんで!」

 こんな感じでしょうか、松山さん?

小川氏…
「おれらは企画者の意図を知っていようがいまいが一人の映画ファンや、映画観に来る客全部が企画者のファンとちゃうし、パンフだっておしゃれアイテムでも企画者のライブパンフでもないやろ、その映画のパンフ作るンやったら、金払って観にくる客全員のこと考えて作ってくれや。」

 簡単すぎるかもしれませんがこんな感じですか、小川さん?

 さて私が感じるこの両氏の大きな違いとは?

 松山氏は典型的な日本列島的で小川氏は大陸文化的か? 私はどちらが良いとも悪いとも言えません。ただし松山氏の指摘ってもともとはパンフ云々より「糞言うたらアカン!」ではありませんでした? これは「若い根っこの会(仮名)」の発足で解決済みだと思います。やはりゴミ拾いや街角手かざしからこつこつとやるのは良いことでしょう、ミイラも生き返るっちゅうねん。

 また、私は松山氏について有力な情報を得ることができました。近く発行される自主製作誌「ザブリスキーポイント」3 号(発行人 白沢正)の中で彼は「クソそのものについてやたら深く語っている、読んでいるだけで臭ってきそうだ」(関係者談)。そう彼は「糞パンフ」がどうこうというよりも糞そのものに強い執着があるのでは? と私は思うのである。

 以上 0400(コードナンバー)でした。

0400


糞松から 0400 さんへのコメント

 おおっ! …以下同意絶賛。

 しかし例の「ザブリスキ…」ですが、これは重大なことを思い出してしまった。確かに私はクソについての臭いコラムを書いていた、しかも「パリ化反対」批判をしていながらパリ人の犬クソ文化問題について粘っこくである。これが小川さんの目に触れたらどうしよう、つっこまれるスキだらけだ。と思い悩みながら未だ出ぬザブリス…3 号は「いつ発行されるんだ!」、との抗議を装って発行人に電話してみた。すると「経済的な問題と病気のためお蔵入りになりそう…」(発行人白沢氏)。ハッハッハッ、私はツイている、あのコラムさえ世に出なければ私は永遠に●★▲■(うまい形容が見つからない)だ!

 でもあのコラムが外へ流出したらどうしよう…。

松山禎弘/ロマンザ)


0400 さんへの店主のお返事

 強引な整理と鋭い指摘、有り難うございます。そうですか、マツヤマさんは「糞パンフ」の「糞」の部分に反応していたのですね。私はすっかり「パンフ」の部分かと思い、ズレた応答を繰り返していました。そういえば先日マツヤマさんからいただいたチーズも強烈な「糞」の匂いが…。マツヤマさんは「このチーズに目がない」と言っていましたが、あれに対しても「さすがフランス好き、ワインとチーズにはうるさいんだ」などと返答した私はズレていたのですね。あれは「さすが糞好き!」と答えるべきだったのですね! どうやら私、視野狭窄におちいっていたようです。重ね重ね鋭いご指摘有り難うございました。

(店主こと小川顕太郎


管理人より

 おお! 問題を的確かつ冷静に整理する奇跡のような投稿ありがとうございます! なんとなく「パンフ論争」も落着感漂ってまいりましたので、一旦全貌をまとめるページ作りにかかります。気長にお待ちを。あ、引き続きコトを荒立てていただいても結構ですよ!

管理人

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